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こちらは”JTBキャンブックス”の名鉄パノラマカーです。
パノラマカーの登場から活躍の経緯、運用、編成まで幅広く詳細に記述されています。パノラマカーの仲間である7700、7300、7100系、後継車である8800系パノラマDX、1000〜1600系までのパノラマスーパーも紹介されています。写真も多く掲載されているため、模型の資料としても大いに役立つかと思います。
パノラマカーはもちろんのこと1冊読めば名古屋鉄道の歩んできた道のりを把握することができるのではないでしょうか。
一昔前は、どこへ行っても目にすることができたパノラマカー。その名車もそろそろ終焉が近づいています。
もう一度、白帯特急を目にすることができるでしょうか‥。 |
こちらはネコパブリッシングの”私鉄特急のすべて”シリーズの全3巻です。大手私鉄から地方私鉄まで「特急」設定がある鉄道会社が紹介されています。
路線図、路線毎の特急内容(特急名称、本数、距離、所要時間など)があり、その後に車両紹介(車内紹介、編成など)が記述されています。また、一昔前の特急車両なども簡略に紹介してあり、巻末には車両諸元表や各車両の座席配置図などもあります。
内容的には非常に読み応えがあり、写真も小さいものから大きいものまであるため、わかりやすい構成となっています。残念ながら名鉄電車は表紙を飾ることができず、花形特急を有する小田急、近鉄、東武がトップ画として載っています。 |
巻数 |
紹介鉄道会社 |
第1巻 |
小田急電鉄、南海電気鉄道、西武鉄道、京阪電気鉄道 |
第2巻 |
近畿日本鉄道鉄、京成電鉄、京浜急行電鉄、山陽電鉄 |
第3巻 |
東武鉄道、名古屋鉄道、富山地方鉄道、長野電鉄、伊豆急行、阪急電鉄、西日本鉄道、京王電鉄(旧京王帝都電鉄)、阪神電気鉄道、神戸電鉄 |
第3巻の名鉄区分 |
詳細 |
名鉄特急運用 |
名古屋本線、河和線・知多新線・常滑線・犬山線、西尾線・津島線・尾
西線、北アルプス |
名鉄紹介車両 |
1000系パノラマスーパー(1000系、1200系、1030系・1230系、1800系・1850系)
8800系パノラマデラックス、7000系パノラマカー(白帯仕様車)、7700系、キハ8500系北アルプス |
※赤字は、すでに廃車・転籍した車両です。7000系白帯仕様車は現在、白帯を撤去され一般車として活躍しているため黒字で表示しています。
電車専用線になる前の犬山橋や特急で活躍する7700系、7000系白帯仕様車、8800系が写真を交えて紹介されています。
ここで、ちょっとした比較表を紹介します。下記は”私鉄特急のすべて”に掲載されている情報から名鉄電車と他社の車体長、車体幅を比較した一覧表になります。 |
鉄道会社 |
主な形式 |
車体全長 |
名鉄車との差 |
車体全幅 |
名鉄車との差 |
名鉄 |
1200系 |
18.0m |
- |
2740mm |
− |
小田急 |
30000系EXE |
20.0m |
+2.0m |
2900mm |
+160 |
南海 |
50000系ラピート |
20.0m |
+2.0m |
2850mm |
+110 |
10000系サザン |
20.0m |
+2.0m |
2744mm |
+4 |
西武 |
10000系NRA |
20.0m |
+2.0m |
2927mm |
+187 |
京阪 |
8000系テレビカー |
19.0m |
+1.0m |
2780mm |
+40 |
近鉄 |
22000系ACE |
21.0m |
+3.0m |
2800mm |
+80 |
京成 |
AE100系スカイライナー |
19.0m |
+1.0m |
2832mm |
+92 |
京急 |
2000系 |
18.0m |
0.0m |
2799mm |
+55 |
山陽 |
5000系 |
19.0m |
+1.0m |
2800mm |
+60 |
東武 |
100系スペーシア |
20.0m |
+2.0m |
2878mm |
+138 |
富山地鉄 |
14760系オリジナル |
18.5m |
+0.5m |
2800mm |
+60 |
長野電鉄 |
2000系 |
18.5m |
+0.5m |
2740mm |
0 |
伊豆急 |
2100系αリゾート |
20.0m |
+2.0m |
2950mm |
+210 |
阪急 |
6300系 |
19.0m |
+1.0m |
2850mm |
+110 |
西鉄 |
8000系 |
19.5m |
+1.5m |
2716mm |
-24 |
京王 |
8000系 |
20.0m |
+2.0m |
2845mm |
+105 |
JR東海 |
311系 |
20.0m |
+2.0m |
3004mm |
+264 |
これらは鉄道各社の代表的な車両の寸法と名鉄電車の寸法を比べたものです。+は名鉄車よりも大きく、−は名鉄車より小さくなります。代表的な車両の寸法、もしくは主流な車両の寸法ですので同会社内でも寸法に多少の差はあります。
表をご覧頂けばわかると思いますが名鉄電車は他社と比べると車両としては小型で、クロスシートの座席に座れば、その違いを多少感じることがあるかと思います。一番下にJR東海の311系(211系も同寸法、313系は2978mm)の寸法を載せてみましたが、25cmほど違います。みなさんはお気付きだったでしょうか?
車体全長、全幅で比較すると西鉄電車と寸法がよく似ています。名鉄電車が概観上あまり小さく見えないのは屋根を他社より低く設定してあるためで、他社のように高めの寸法になっている西鉄電車のようにすれば、ちょっぴり細長い前面形状になったかと思います。3100系から屋根高、全幅、側面形状が変更となり設計上神経質になったのか1次車はおでこ部分の傾斜が大きくなり、それが特徴にもなりました。2次車から再設計され、バランスのとれた顔立ちとなりました。
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