現在手掛けている名鉄3700系は高運仕様なのですが、鉄道コレクションのラインナップを確認しても、そんな商品はどこにも見当たりません。ボディは、切り継ぎした形跡もなく、きれいな一体成型であるし、何をタネ車に加工を始めたのかすっかり忘れてしまいました。そんな中、不思議に思いつつもインターネットであれこれ調べていたら、やっと見つかりました。
2007年1月に発売された高松琴平電気鉄道1020系がベースだったようです。いや〜9年も前の話となるとすっかり記憶が飛んでいます…。時間が経つのって早いもんです。
さて、琴電1020系ですがオープンパッケージで且つ、一方が低運転台、もう一方が高運転台という異なる面構えで発売されたため、2セット購入すれば名鉄3700系の低運転台編成と高運転台編成がそれぞれ作成できるというカラクリだったようです。低運転台仕様は過去に完成させていたのに、何故、塗装の落とされた1編成が手元に残っているのか不明だったのですが、これでその理由もはっきりしました。久しぶりの車両製作、まずは記憶を蘇らせるところからはじめなくてはいけません。
手すりや前面ライトなどボディの加工は他サイトでも紹介されているし数年前にボディの塗装まではとっくに完了していたので、それ以降の工程における加工点を紹介したいと思います。

1.トレーラー車のウェイト加工
鉄コレの床板パーツは床上パーツと床下パーツにわけられますが、台車を付けて組み立ててみても、なんか軽い‥。

そうそう、ウェイトを忘れていました。調べてみると鉄コレには走行用パーツとして専用のウェイトと車輪パーツがセットになったTT-04Rという商品があるようで、同商品であれば中央部にウェイトがピッタリ嵌るようになっているようです(過去に完成させた3700系では使用したと思うのですが、すっかり忘れています‥)。
手元にないうえ1,000円と高額なためケチって代わりになるものがないか代替品を探してみました。
床上パーツをひっくり返すと赤枠部分に床下パーツとの設置部があることが確認できます。この部分が1o程の高さなので、それに合うウェイトを見つければ代用可能というわけです。
ジャンク車両からの流用も考えたのですが、長さがサイズが合うものがなく、最終的に辿り着いたのがコレ。
過去の製作集の中で紹介したかもしれません。困ったときの鉛板(マッハ模型:当時550円)です。この鉛板はハサミで簡単に切れる程やわらかいので、適当な大きさにカットして使用することにしました。

他サイトでは、釣り具用の重りやホームセンターで手に入る板ガムのような鉛板の活用例が紹介されていたので、気に入るものを使えばいいと思います。
中央部は、床下機器パーツの爪が表に出ている(赤線部分)ので、敢えて車両端にウェイトを載せることにしました。
サイズは正方形くらいの大きさで十分です。
床上パーツとウェイトの位置関係は、こんな具合です。
床上パーツが浮くことなく、床下パーツにフィットしました。簡単な加工で解決です。
手持ち部材で対応できたので、なんだか得した気分です。
軸が黒くなっているのが「銀色中空軸金属車輪」とのことで、一般的な車輪よりも少し重いような気もしますが、この車輪でなくとも特に問題なく装着できます。

琴電1020系は2両1,500円ですが、動力車やトレーラー化パーツセット、パンタ等を組み合わせていくと、なんだかんだで5,000円程の出費となり決して安価な鉄道模型ではなくなります。鉄コレマジックとでも言いましょうか。

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