3700系は、3500系の後継者として平成9年に登場した通勤車です。3扉ロングシートで、VVVFインバータ制御方式となっており、最高速度は通勤車両ながら時速130km/hと強脚の持ち主です。
名鉄車両は長い間、卵型(側面が丸っこい形)でしたが、3700系は車体の大型化が計られ直線になっており、同時に屋根も若干高くなりました。3700系は5編成20両が、2両編成の3100系も23編成46両が在籍しており本線、支線を問わず多くの路線で活躍しています。
このグループ以降、ステンレス車の登場が始まったことから、スカーレット単色車両の最後の形式となりそうです。
GM(GREENMAX)製の阪急通勤車を改造しています。先頭車運転席後方の窓を小さくするため、1箇所切り継ぎが必要です。側面はキットそのままの状態ですが、雨どいの位置が若干違うため、ヤスリで削った後、プラ棒を側面から屋根に差し掛かった位置に取り付けています。
モデルは2次車3703F編成。名鉄独特のワイド前面ガラスも毎度のことながら苦戦を強いられました。角ばりのある車体が特徴的ですが、なかなかうまく再現できず、3500系のような雰囲気を醸し出す結果となりました。
3703 豊橋側先頭車
3753
3853 動力車。こちらも1200系と同様フライホール加工済みの動力を使用しています。
3803 名鉄岐阜側先頭車
前面はプラ板からの自作になります。制御機器は阪急8000系のものを使用しているため実車とだいぶ異なっています。
行先種別幕は「急行」がGM製の北総鉄道用ステッカー、「新鵜沼」は錦林車庫製のステッカーを切り抜いて使用しています。
側面先頭側です。ロゴは個人製作品です。ロゴ一つでだいぶイメージが変わりますね。
中間車です。乗降扉に銀で色差しをすると引き立ちます。側面方向幕と車番デカールは錦林車庫製のものです。位置がおかしいのにお気付きでしょうか・・?
扉が赤一色では少し寂しいですね・・上半分をグレーにしなかったのは面倒だったから+実車が赤に塗り直されたから・・といったところでしょうか。
中間車のシングルアームパンタです。TOMIX製E231系用のもので、これが意外と壊れやすく、ひし形パンタの方が模型では保守が簡単です。当鉄道では初の導入です。
パンタまわりのパーツは資料があまり手に入りませんでしたので適当な部分もあります。
台車はGM製のSSタイプを使用しました。
1000系などと同様、車体と台車間をギリギリまで詰めました。車体内側のバリを削り0.5ミリ上にプラ板を付けます。床下機器と台車の高さが異なるので床板を加工する必要があります。
側面窓の黒いピラーを細く削るとより実感的になりそうです。
前面からです。ライトはGM京急1500系ライトパーツ(GMショップでパーツが小売で買えます)です。
前面ガラスはアニメーションフィルム(厚さ0.1ミリ)を使用しています。
スカートは自作で、銀河モデルのワイパーを装備しました。
全体写真です。
3100・3700系は、もう少し前面に角ばりがあってもよさそうです。
3500系のような顔になってしまいました…。
GM(GREENMAX)の完成品モデルが登場して3700系も手軽にコレクションすることができるようになりました。自作品は完成品と比べるとどうしても見劣りしてしまうのですが、この作品でどうしても修正おきたい点が一つ。それが、側面窓のピラーです。
製作当時も実車の写真とにらめっこしながら作ったはずなのに、なぜピラーをキットそのままにしてしまったのか…今でもケースを開ける度に後悔の念に駆られていました。もうこの際なので、ダメならダメで廃車にしてしまう覚悟で削ってみることに…。
ガラスパーツを外そうとするものの、ゴム系接着剤のわりに異常なまでの固着ぷり。外れないようにモリモリに接着してあるところが私の作品の特徴でもあります…。
続いて味見を兼ねて中間車ピラーにニッパーをぐさり。いきなり天地ギリギリで切断したところ赤いボディの一部塗装にヒビが入ってしまったので、先頭車はピラー中央を切ってから天地を切り出す方法に変更。やっぱり後になって修正するよりも製作時にしっかりやっておくべきでした。反省…。
思ったよりも車体そのものにダメージを与えずピラーが切断できたので、ニッパーによる切断面をカッターとヤスリできれいに仕上げ、窓枠はエナメルシルバーで整えています。ピラーは、0.5oのプラ棒を黒で筆塗後、5o程度の長さに切り出し、少量のゴム系接着剤で固定しました。
結果はご覧の通り。想定以上の良い仕上がりになり大満足です。がんばった甲斐がありました。
ピラーの太さは0.8oと0.5oで悩んだ結果、後者の0.5oを選択しています。
ドアレールや扉間ゴムを太めのシルバーで仕上げたので0.8oでもフィットしたかもしれません。
ちなみにGM3500系完成品は0.5oに近い太さでした。
ピラー一つでだいぶ印象が変わりますね。
完成品ははめ込み窓になっているので、今さら自作品のリニューアルというのも気が乗らなかったのですが、自作故の愛着が出るのは間違いありません。
ピラーの切断跡をカッターで削っている際に力を入れすぎてうっかりパンタを破損してしまう有様で…。ついでにシングルアームパンタも交換してみました。
GMのパンタはリニューアルされたようですが、上げ下げの感触は以前の製品と大差がないような印象です。TOMIXの出来を期待してしまったからでしょうか…。
模型では菱形パンタの方が扱いが楽ですね。
ついでに動力もリニューアル…と思いましたが、従来の黒動力をメンテして大切に走らせたいと思います。あのガクガク、何か良い改善方法がないものか…。
黒動力を分解メンテし、通電部分の改良を試みたりしたのですが不安定な感じは改善しなかったので、悩んだ挙句、コアレスモーターに換装しました。

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