3730系は昭和39年に登場した鋼体化車で、先に登場した3700系が片開扉であるのに対し、両開扉、全高運転台車となっています。
昭和41年にオールクロスシートで登場した形式を3770系とするも、昭和45年までに末尾12編成を転換クロスシート化したため、3730系と3770系の差異はなくなってしまいました。
その後、3770系は昭和56年までに全編成がA-A基準化の後、瀬戸線へ転属。3780系と手を組むことも多く、平成2年まで普通、急行として活躍しました。
3730系は三河線や小牧線といったローカル線での普通としての活躍が主流。一昔前までは支線直通の急行などでも活躍していたようですが、私が興味を持った頃には既にローカル運用が板に付いていました。
名鉄旧型車の中では、比較的最近まで活躍した形式です。
アルナインから発売されている真鍮キットを使用しています。
前面窓下の手すりの取り付け、車番をデカールではなくインレタで表現した点を除いて、ほぼ説明書通りに組み立てています。うっかりミスで3711-2711を転写していますが、車体は3730系なので幻の車輌となってしまいました・・。
製品は、真鍮折り曲げ済み車体で側面窓サッシは別パーツ化されており、前面窓もはめ込みタイプとなっています。屋上配管は説明書に実車資料が付属しているため、それを参考に真鍮線にて再現しています。
前面す。
キットとしては非常に組みやすく、真鍮キットに億劫になっている方でもスムーズに入れるのではないでしょうか。細かなディテールを気にされる方はプラ板などで手を加える部分が数点あります。
3711 豊橋側先頭車
車番を間違えて転写しているので、製作の際はご注意を!!
2711 岐阜側先頭車(動力車) 
3711前面。
前パンタが映えます。先の3800系の教訓を生かし、おでこライトはグレーで再現しました。
ワイパーはタヴァサパーツを使用、連結器周辺は銀河のパーツと真鍮線、プラ棒を組み合わせて再現しています。
2711前面。
パーツ類、配色は3711と差異はありません。
パンタがないと別形式に見えてしまいます。
屋上配管の様子。0.3ミリ、0.2ミリ真鍮線とボナファイドの割りピンを使用しています。
車体側面。
3730系の特徴でもある、両開扉です。
ドアガイドレールはインレタで再現、ドアゴムはエナメル塗料を薄めて色差ししています。
靴づりはシルバーで色差し。
車番はGM3100系用インレタを使用しています。
連結面。
3730系は17.5メートルと微妙な車体長なので、しっくりはまる動力がありません。
説明書では18メートル用を使用し、キット付属のカプラーパーツを取り付けるとあります。
それを実行すると左のようになり、連結面間が広くなりすぎます・・^^;)右と左で車体に対する台車の位置が異なっているのにお気づきでしょうか?
幌はGMのものを使用しています。
側面の様子。
ドア、側面、窓サッシのスッキリさがこのキットの魅力です。
前面斜めから。
床板、屋上パーツも付属しているので、台車をはじめ全体的にきれいに収まります。
屋上の配色は、軍艦モデル用の濃い目のグレーを使用しています。
屋根が佐世保海軍工廠標準色、ベンチレータは舞鶴海軍工廠標準色。
全体。
前作(3800系)に引き続き2両編成の旧型車です。
ですが、今回は動力車を組み込んでいるので自走できます!!

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