3.山の製作
山と住宅街の間には、公道くらいあった方が実感的だろうと思い、山側は石垣を付けることで急な斜面を再現することにしました。
東海道新幹線の新横浜〜品川辺りの車窓で、斜面に作られた住宅街の様子を見ることができます。また、名古屋市内も斜面が多い地域なので、車で少し走ればこんな風景もよく目にできます。
石垣は同じような再現ではつまらないため、半分は高く、半分は低く設置しています。この時点では、仮置きのため接着しません。
続いて、木工用ボンドを薄めた水に浸したティッシュペーパーを発泡スチロールの上に載せていきます。
ボンドが乾くと表面に凹凸ができ、パウダーを撒いたり着色することでよりリアルな山肌を再現できるようです。
‥ですが、最終的にライケンで表面全体を覆ってしまう場合には、不要な工程かもしれません。地肌の状態を表現する場合は、有効かと思われます。
表面をKATOのアンダーコードで着色していきます。水性ですが、粘度も高く薄めずにそのまま使えるので大変便利な商品でした。
他の色と混ぜて使用することもできるようです。
筆で着色していきます。
全体を着色すると、こんな感じに。
次に木工用ボンドを水で1:1程度に薄めた溶液(ボンド液)を作ります。
上記のティッシュを浸す工程も、実はこれと同様の手法でやりました。この溶液に、ライケンを浸し、カラーパウダーを撒いた後、山肌に接着していきます。
山肌にカラーパウダーを撒いた後、ライケンを接着していきます。
@ライケン接着→カラーパウダー散布=生い茂った感じが再現できる、Aライケンをボンド液に浸しカラーパウダーを散布→ライケン接着=より生い茂った感じとなる、そうでAの方法でやっています。

厳密に比較したことはありませんが、後者の方がカラーパウダーの食いつきがよくモジャモジャした感じとなります。
全体にライケンを接着します。
カラーパウダーは、2,3色を使い分けるとメリハリが出て、森林らしさが出てきます。
再度と裏面はこんな感じになっています。
モジュールなので、スパッと風景が切れてしまいますが、あまり見えない部分ですので気にしていません。

モジュールは、割り切りも大事。
ボンド液が完全に乾燥するまで、数日待ちます。
次に、はじめの段階で準備した石垣を加工していきます。
まずは、全体をダークグレーで塗装します。
アスファルトがライトグレーのため、敢えてダークグレーを選択しています。
水性塗料のライトグレーを水で薄め筆で着色していきます。エナメル塗料を使っても同様に行えます。
半乾きのところで、ティッシュで塗料を拭きとっていきます。
筋に入り込んだ塗料まで拭き取らないことがポイントです。
こんな具合で完成です。
石垣を接着し、ところどころ縦にカラーパウダーを撒いていきます。ボンド液をスポイトで垂らし、その上にカラーパウダーを載せるように撒いていきます。
石垣とライケンの境界は、目立たないようライケンで隠します。また、石垣と石垣の切れ目もカラーパウダーを撒き消していきます。
完成。
春から夏あたりの緑が生い茂った森を再現することができました。

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