今でこそ名鉄電車のプラキットも増えましたが、それはここ数年の話。
ど多くの形式が世に出回るとは、誰も予想していなかったでしょう。昔ながらの名鉄ファンは自作やキットの改造によってオリジナル車両を製作してきたのではないでしょうか。
以前に製作した6500系の製作記を掲載します。

1.中間車車体の組み立て
今回は阪急通勤車キットを使用しました。通勤型にしようと思いつつも何系にしようかは特定せず・・。うまく名鉄電車特有の卵型側面が表現できたら何系か決めよう!と製作を開始。
こんなんで大丈夫なのか?!
と、いきなり画像が進んでしまいすいません・・。
当初、模型製作記を作ることは考えていなかったため、すっかり撮影を忘れていました・・^^;)
まず、比較的簡単で精神的にも楽な中間車の製作を始めました。車体長などキットのそのままです。
妻面付近の窓が2つあることで、すでに6000系の製作は不可能になりました・・^^;)。
一つの山場であった卵型側面です。
側面の裏側、ちょうど窓の下あたりに、カッターナイフでスジを入れます。そして、「く」の字に車体を曲げました。スジが薄くですが画像中心あたりに見えるでしょうか?濃くスジを入れると表面にまでスジが出てしまうので気をつけて下さい。力まず気楽に!!
卵型側面ということで3100・3700系の製作も不可能になりました。
別角度からの画像です。
残るは6500系しかない!もう決定か?!
あっ!旧3300系もまだ可能性はありますね^^;)
卵型側面にしたため、キットそのままの屋根板を使用すると、だいぶ車体幅が広くなってしまいます。そこで、屋根板を加工し板の幅を縮めて接着しました。ちょうど阪急車として組む際、側板と屋根板にうまくはまるように屋根板にバリがあります。始めにバリの位置まで屋根板幅を縮めます。そして、バリをニッパーで切り取りヤスリがけをして整えます。
画像は一回り小さくなった阪急車屋根板です。上が表から撮影、下が裏から撮影したものです。
妻面の窓はパテで穴埋めします。同時に、キットの妻面に付いている配管等もすべて削り平らにします。幌も同時に削りました。あとで、大きめの幌をつける予定なので問題ありません。
側面、妻面を接着すると側面が卵型なためサイズ的に妻板がはみ出ます。接着後、金属ヤスリや紙ヤスリで妻板のはみ出た部分を削り、側面と妻面が滑らかになるように整えます。
拡大するとこんな感じになります。
妻板近くは卵型にできていますが、車体真ん中あたりは卵形になっていないですね・・^^;)
ここで側面の裏側にプラ棒を取り付けます。キットの側面には、もともと床板の支えとなるバリが付いていますが、私のこだわりでもある「車体と台車間を縮めるため」には既存のバリを削り、新たにプラ棒を取り付けます。
プラ棒は3つ下の画像のものを使用しました。プラ板を合わせて製作しても構いません。
言い忘れていましたが、バリの除去は組み立て前に行うことをオススメします
プラ棒の接着位置は、使用する床板と車体を調整して決めてください。 
上からの画像です。屋根板、側面板、妻板の間は加工したパーツを組み立てているため、隙間や接着剤のはみ出しがあります。そこで、パテで隙間を埋めヤスリがけをして車体を整えます。
卵型側面を表現するには、屋根板と側面板の間にやや多めにパテを盛り、卵形に削っていくと側面上側の丸みを表現することができます。
遠目からでも何となく丸い感じがするのは私だけでしょうか・・??
屋根板の雨どい(屋根と側面の境界線にあたります)を取り付けるために、プラ棒を使用します。0.5*0.5ミリ、0.8*0.8ミリ、1.0*1.5ミリの3種類の四角棒です。
車両の雨どいには0.5*0.5ミリの四角棒がベストです。
右側は7000系パノラマカーのジャンクパーツです。卵型車体の7000系の雨どいを参考にしてプラ棒接着位置を決めます。左の車両の白い線がプラ棒です。
阪急車を製作した場合よりだいぶ上に雨どいを取り付けることになります。阪急車の雨どいは先に削っておき、パテ埋めの際にわからなくなるように平らに整えておきます。
遠目からの画像です。
きれいに雨どいを付けることができました。運がよかったのか7000系パノラマカーとほぼ同じ車体幅になりました。車体幅は計算せずに縮めています^^;)
屋根板のプラ棒を妻面まで伸ばして接着します。妻面裾部分は1.5ミリくらい出して下さい。
屋根へ行くためのステップは適当な大きさに切った0.3ミリのプラ板を6個取り付けます。この時点では画像の通り、大きめのステップを接着して構いません。

誤って内側に接着してしまっていますが、下の写真のように外側に装着するようにします。
上画像のステップをニッパーで切り取り整えます。上画像よりステップが整ったのがわかりますか?
6000系列の場合、側面よりにステップが付いています。多少実車とは異なる部分がありますが、この辺りで目をつぶることにします。
思いの外、面倒くさいんです、この作業・・。
妻面はこんな感じ。実車の妻面を詳しく知りませんので、ネット上の画像や雑誌を参考にして「らしく」再現してあります。
細かいことは愛嬌で乗り越えましょう!!

これが正面写真です。縦に入っている管?も実車ですと裾部分で外に曲がっています。

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